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ティウロン村の笑顔を守りたいブログ

激動の一週間

私は検診を受けた次の日は、ブライダルのヘアメイクのリハーサル(仕事)で出掛けたり、公園に遊びに行ったり、意外と普通な生活をしていました。

勿論落ち込むこともあったけれど、心を静めることが出来なかったのかもしれません。

1日1日と過ぎて行く中で、夢ではないんだと冷静に受け止めるようになりました。

どんな感情も前を向いて受け入れたいと、それが私に出来ることだと思うと、意外と強くいられました。
この一週間の間に、赤ちゃんがまたいつでもここに来れるようにしたいと、少し大きめな車に買い替え、長年勤めた美容の仕事を辞めました。

私には、美容の仕事が唯一の誇りでしたから、いぶきのお産後もすぐに復帰をしていました。

しかし、赤ちゃんが亡くなったことを聞いた後、仕事のことが浮かんだ私に罪悪感が芽生えました。

自分中心に子育てとお産に向き合っていたような気がして、、もっとゆっくり子供達のペースで育児とお産がしたいと思い、ずっと辞められなかった仕事を一瞬にして手放しました。

きっと上手に仕事と両立出来る方もいますが、不器用な私には、これがベストなスタイルと思いました。

技術はまた学び磨けばいい。

でも、今ここにいてくれてる小さな命と、いぶきの成長にしっかりと目を向けたい。

まだここには赤ちゃんがいるんだから、 この小さな亡くなった命を産み出すまでに出来るベストを探そうと前向きになりました。


でも、旦那は日が経つにつれて、落ち込んでるようでした。


私は傷心旅行をしようと旦那に提案しました。赤ちゃんが、時間をくれたのだから、ずっと行きたかった場所へ仕事も忘れてのんびりと。

そして、もう一つ案が浮かびました。「そうだ!赤ちゃんがお腹にいてくれる間にレコーディングをしよう。家族四人で歌を歌って、もし、次に赤ちゃんが宿ってお産のチャンスを迎えることが出来たら、この歌声を聴きながらお産しよう」
いぶきを産む前に、私達夫婦は二人でレコーディングをし、その歌声の中いぶきを産んだからです。

そしてこの子の生きた証になる気がして、私達家族のためのCDを作ることを決めました。

レコーディングというよりも、録音って感じですが、私達には充分でした。

旦那の歌「あなたの人生が幸せ一色でありますように」

【 あなたの人生に幸せが降り注ぐ  僕はただそれだけを心から祈ります

 あなたの命が喜びに満ち溢れ  その輝きがいつでも 消えないように

 ときには月のように 優しく寄り添い

 ときには海のように 強く抱きしめるよ

 雨や風に打たれて 立ち上がれないときには

 空を見上げて

 太陽になって あなたを照らしているから


 あなたの毎日が悲しみに溢れても  どうか たった一人だと思わないでほしい

 いつでも花のように あなたに微笑み

 羽ばたく鳥になって 夢を運んでくる


 ねえ 暗闇に包まれて 明日を見失っても  

 空を見上げて

 流星になって あなたを見守ってる


 あなたがどこで笑ってても 涙を流していても

 そばにいるから 大丈夫  僕はあなたを守っているから

あなたの人生に幸せが降り注ぐ  僕はただそれだけを心から祈ります】

何だか赤ちゃんからのメッセージに聞こえました。


私が大切にしていたものは、多すぎたのかもしれません。シンプルにシンプルに削っていきました。

いぶきのお産を担当してくれた助産婦さんが、教えてくれました。

「小さな命のお産は、お母さんの心が落ち着いたときに訪れるます。」

私に穏やかな時間を、赤ちゃんが与えてくれてるようでした。

穏やかになるほど、心を見つめ涙が出ることもあります。

「ただ赤ちゃんにオッパイをあげたかった。愛情をいっぱいにこの手に抱いてあげたかった」

でも、大切な命を失い、気づきました。

赤ちゃんのことよりも私のことを心配してくれた旦那の家族と兄弟。

私には血の繋がった家族だけでなく、ここにも大切にしてくれる家族がいたことを感じました。

私は杉浦家の子を亡くしてしまい、申し訳なく思ってました。

でも、私に優しくしてくれた旦那の両親。血の繋がりだけが家族ではないこと。

失った家族のお陰で、今たくさんいる家族にも気づいて、私は感謝の気持ちでいっぱいになりました。

本当に大切なものだけが目の前に残りました。

一歳三ヶ月になったいぶきは、私を「かぁたん(母さん)」と旦那を「とぅたん(父さん)」と呼び、私達が親であることを自覚させてくれるように、何度も呼んでは微笑んでくれました。
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コメント

ステキな歌詞、ありがとう。

たいへんな思いをされながら、まっすぐな心を持っていらして、すごいですね。 ステキな歌詞だな~と思いました。 もうすぐ2才の我が息子に、この歌詞を贈りたいと思いました。 母親である私は、ガンで、おそらく残された時間はあまりないのです。 悲しいことも多いけれど、息子に出会えて、充分しあわせですよね。

いぶきちゃんも、あなたのおなかにいる命も、素晴らしいご両親を持って、とてもしあわせだと思います。 笑顔であふれる日々が、また来ますように。

  • 2011/02/21(月) 21:24:18 |
  • URL |
  • はる #oa0foejM
  • [ 編集 ]

はるさん
温かなコメントありがとうございます

あの詩は、旦那が我が子を想い作った詩ですが、今私達にかえってきたように感じてます

命って温かいですね

ありがとうございます

  • 2011/02/22(火) 07:00:44 |
  • URL |
  • あさひ #-
  • [ 編集 ]

我が家は今祖母が人生の終焉を迎えようとしています。
本人も家族も壮絶な介護をしております。
本人も自分の終焉に気づいており、死ぬのが怖いと口にしております。
人の死に直面すると何故人は生まれてくるのだろうと考えてしまいますが、私は未だにこたえは見つかりません。
きっとこれからも見つからないと思いますが、ただ心残りが無いように精一杯生きる、精一杯支える事なのかなぁと感じております。
何が大切かを見失いそうな世の中で、真っ直ぐに生きられているあさひさんご夫婦からは本当に勇気をもらっています。
お体をお大事にして下さい。 ありがとうございました。

  • 2011/02/22(火) 10:05:52 |
  • URL |
  • おーちゃん #-
  • [ 編集 ]

こちらこそ

おーちゃんさん
こちらこそありがとうございます。

本当に命って何だかわかりませんね。。

でも、どうか皆様の命が輝きますように。

  • 2011/02/22(火) 19:02:12 |
  • URL |
  • あさひ #-
  • [ 編集 ]

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